髪の毛は宝です!ハゲてしまう前に対策をする重要性について

遺伝子に罪はないのはわかっています。
でも、これだけは受け継ぎたくはなかったんです。
祖父と父の頭はハゲています。
やっぱり私も、その遺伝子は確実に受け継いでいたようで……。

おでこの後退が気になり始めたのは、高校生の頃でした。
そのとき野球部だった私は坊主頭だったのですが、おでこが広くなってきているのは一目瞭然。
鏡を見るたびに「はぁ?」とため息を付く毎日。
祖父や父親のようにハゲる恐怖に襲われていました。

周囲の友だちからも心ない言葉を浴びせられることに。
「お前、ハゲてるな」
思春期の青年には、これ以上の屈辱はありませんでした。
やがて、私に対する周囲の目が気になるようになり、自分がハゲていることをバカにされているんじゃないかと常に思うようになりました。

外出するときは、帽子が必需品でした。
もし、帽子を被らないまま外出した日は大変です。
またバカにされると被害妄想に陥って落ち着きを失った私は、急いで用事を済ませて帰宅していたものです。

もう、受け入れるしかないのかな、自分の運命を……。
でも、おそらくそれは無理だなってなんとなくわかっていました。
やはり、ハゲとからかわれる人生は嫌です。
もし僕がお笑い芸人だったら、ハゲを笑いに変えることができたかもしれませんが、おとなしい私にはそんな勇気はありません。
学校を卒業すれば、社会人としての生活が待っているわけです。
「そこでも他人を気にしながら生きていかなければならないのか」
高校時代の私は、そんなことを考えては憂鬱になっていました。

これでも、自分でできる努力はしていたんです。
具体的にいうと、育毛剤を使用していました。
市販されている、そんなに高くないものです。
親にバレるのがなんとなく嫌だったので、自分の部屋でこっそり頭に育毛剤をふりかけていました。
その効果は絶大でした……、ことは残念ながらありませんでした。
おでこの後退ぶりはとどまることを知りません。
もう自分の手には負えない状態まで、ハゲが進行していました。

専門家の治療も受けようかな、と考えたこともあります。
しかし、その治療費を払えるほどのお金を高校生が持っているわけがありません。
ネットで検索してみると、さまざまなクリニックにヒットしました。
そこには治療前と治療後の患者さんの頭の写真が載っており、ちゃんと毛が生えていました。
本当にそれがうらやましかったのです。
朝、目覚めたら髪の毛がボウボウになっていないかな、などと叶うはずのないお願いを神様にしたこともあります。

高校卒業してから10年以上が経ちました。
まだ、髪の毛はあります。
でもきれいなハゲ頭になるのは時間の問題のようです。
気休め程度に育毛剤を使っている、そんな毎日です。

標準

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